− 50 −都道府県遺族総代表による御霊簿奉上 慰霊の言葉 緑に包まれる高尾山の麓、この静粛な「高尾みころも霊堂」において、ご遺族並びに各界代表から多数のご参列をいただき、産業殉職者合祀慰霊式が執り行われるに当たり、謹んで慰霊の言葉を捧げます。 不幸にして労働災害によって殉職された方々は、在りし日において職業人としての誇りを持ち、それぞれの職場で立派に職責を果たされ、我が国の産業と国民生活の向上に多大な貢献をされました。 ひとたび家庭に帰れば、家族を愛し、家族から愛される、慈愛に満ちた家庭の中で、かけがえのない大切な存在であったことでしょう。 志半ばにして尊い生命を失われた方々の無念と、最愛の方を失われたご遺族の深い悲しみを思うと、言葉になりません。ここに改めて、衷心より哀悼の意を捧げます。 このような悲しみが繰り返されることのないよう、労働災害を根絶するための取組を進め、誰もが安心して安全かつ健康に働くことができる職場の実現に向けて、全力を尽くすことを、改めてお誓いいたします。 結びに、この霊堂に祀られる御霊が永遠に安らかでありますとともに、ご遺族の皆様のご多幸を心よりお祈りし、慰霊の言葉といたします。 平成三十年十月十日 内閣総理大臣 安倍 晋三内閣総理大臣の慰霊の言葉
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