高尾みころも霊堂の写真集「慰霊 とこしえに」
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− 30 −       慰霊の言葉 新緑映える、ここ高尾みころも霊堂において、ご遺族並びに関係する方々多数のご参列を得て、恒例の「春の慰霊祭」を執り行うにあたり、この霊堂に奉安されている「御霊」に、謹んで慰霊の言葉を捧げます。 この霊堂は、昭和四十七年六月に建立されて以来、我が国の経済発展の礎となられた二十六万七百余名の産業殉職者の尊い「御霊」を合祀奉安し、また、一般勤労者をはじめとする多くのの方々のご遺骨をお預かりし、永代に慰霊・供養をいたしております。 また、祭祀堂横に建立した産業殉職者の慰霊顕彰碑には、毎年新たに合祀される「御霊」の数を刻して、産業災害の根絶を改めて誓っていくことといたしております。 産業殉職者の「御霊」を慰霊・顕彰し、遺家族をはじめ皆様の交流・支援の活動を進める私ども奉賛会にとりまして誠に意義深いことであり、私どもは、これを機に一層の努力を傾けてまいる所存であります。 本日の「春の慰霊祭」では、地元有志の方々によります、琴の演奏と点茶を捧げ、合わせて山野草展を催し、「御霊」をお慰めいたします また、全国各都道府県を代表する木々を集めた、「故郷の森」を大整備いたしましたので、「御霊」は、故郷の木々の間を吹き抜ける風の香りに、遠く故郷を偲ばれていることと思います。 私どもは、これからも、ご遺族並びに関係団体、企業や地元の方々のご支援をいただきながら、労働者健康安全機構とともに、さまざまな慰霊敬仰の活動をはじめ、慰霊の場に相応しい環境作りに努め、奉賛の事業をより充実して参ります。 この霊堂に祀られる「御霊」が、永遠に安らかでありますように心から祈念いたしますとともに、産業災害の根絶を祈念し、春の慰霊祭の「慰霊の言葉」といたします。     令和元年 五月十一日               公益財団法人産業殉職者霊堂奉賛会                     理事長  五十畑 明奉賛会五十畑理事長の「慰霊の言葉」奉上

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