高尾みころも霊堂の写真集「慰霊 とこしえに」
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− 49 −       式  辞 本日、ここ高尾みころも霊堂に、全国各地から産業殉職者のご遺族の方々をお招きし、また、行政機関、労働団体、経済団体、各界代表の方々のご参列をいただき、平成三十年産業殉職者合祀慰霊式を挙行いたします。 私どもは、労働災害により亡くなられた方々の御霊を奉安するため、昭和四十七年に本霊堂を建立し、毎年、秋に慰霊式を行い、御霊をお慰めして参りました。 労働災害は、長年にわたる労使及び行政機関並びに災害防止団体の方々の積極的なご努力により減少してきておりますが、今なお、重大な災害や職業性疾病の発生は絶えることはなく、数多くの尊い生命が失われています。 本日、新たな悲しみと尊崇の念をもって、二千八百九十六名の方々をこの霊堂にお迎えしなければなりません。この高尾みころも霊堂には、新たな御霊をお迎えすることにより、二十六万七百九十四名の方々が奉安されることになります。 本日ここに、慰霊式を執り行うに当たり、産業殉職者の御霊が霊堂の奥深く安らかな眠りにつかれますことをお祈り申し上げますとともに、今後とも働く方々の生命と健康が十分に守られますよう、切に願うものであります。 結びに当たり、ご遺族の方々のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、併せてご参列くださいました関係各位に深甚なる謝意を表し、式辞といたします。     平成三十年十月十日                独立行政法人                  労働者健康安全機構                    理事長  有賀 徹式  辞式辞を拝読する労働者健康安全機構有賀理事長

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